提出期限が15日の月曜日。早く仕込まねば…。
担当教員の先生:私の担当教員の先生は優しい先生で有名な先生。優しいからって、手抜きな採点をするというわけではない。教師独特の厳しさがないと言うことだ。この先生に当たりたくって、当たりたくって、なんとか、テーマを絞った。
とどのつまりは、批判的な先生に当たりたくなかったから、今やっている女性関連のテーマにしたのだ。
チョコ:それって、動機が不純すぎよ!
母:でへへ。
さてさて、テーマが決まって、希望通りの先生に当たった。研究方針は…。煮詰まった…。
インターネットを使って、そんでもって、今自分がおかれていない状態の方が客観的に観測できると思っい、更年期を中心にしてみた。あまり若い人だと、実感がわかない。丁度、青年期と更年期の境の年である、今の状態は、更年期を観察する上で良い環境であると思った。
そのテーマで進めて、メールでやり取りがはじまった。数回やり取りをしていて、実際にお会いする機会を頂いた。
その時、先生がおっしゃったのは、「え、あなただったの〜」。先生がイメージしていたのは、すでに更年期の時期にある女性だと思っていたらしいのだ。
2時間半話しているうちに、「私は、メールでのあなたの印象と、今日会ったときの第一印象と、話し終わった後の印象…全て違います」とおっしゃった。
「見かけでは分かりませんね。」と言われたいのが印象的でした。
チョコ:ママちゃん、また、チャラチャラした格好していったんじゃないの?
母:そんなことないよ〜。若作りしていったけど。ウヒヒ
チョコ:年を考えなさいよ。コスプレ・オバになるじゃないの!あたち、はじかしいわぁ。(バッフン)
先生は、見た目の印象から、とても私が更年期について研究しようと思うタイプだとは、想像が付かないと、おっしゃっていた。
まあね…。動機は不純であるけれど、やっぱり、テーマを絞り込み、テーマ決定するときに自分の中にある不安要因を選んで居るんだろうな〜っと思った。
すなわち、最終的なテーマ決定は、これからくる更年期に対する不安があったのだと思う。
はじめの動機は不純であったけれど、テーマ決定してから、自分で言うのはなんだが、本当に真剣にこなした。20代のうちは、更年期に関する不安はあまり少ない。30過ぎて、徐々に更年期に関する不安が20代の時よりも、「切実」に増えてくるのだ。
やはり、20代よりも、30代の女性の方が自分のみに置き換えたコメントが多かった。40代の方は本当にサバイバーとしての貴重なご意見ばかりであった。60代になると、これが一転して緩やかな感じの印象であった。
その時にならないと分からないことは沢山ある。私も20代のはじめ頃に婦人病を患った経験があるが、20代の時と、今では、なんとなく、違うのである。
20代であっても婦人病を患うことにより、更年期障害のような症状はでる。
私個人の場合だが、治ってしまうと20代の初めは体力があるから、心の回復も早い。心の何処かで「まだ20代で若いから、大丈夫」という思いもある。今振り返ると、そんな感じ。
それが、30過ぎて病気でもないけれど、日々の生活の中で、筋力が衰えたりすると、更年期の入り口を感じ始める。
この、「入り口を感じ始める」、これがキーワードだと思う。生活が忙しいと、「入り口を感じ始める」事を見つめないで済む。忙しい方が余計なことを考えないで済むというのは、問題の先送り状態が起きている。
今振り返ると、20代の時に病気が原因で更年期障害に近い症状が出たのと、衰えで「入り口」を感じるのでは、精神的には違う。病気の時には「この、病気のせいで」という責任の所在がある。それにたいして、入り口にはいると、病気ではない、どこからやってくるのか、この不安…。所在のハッキリしない不安があるのだ。
発達のエリクソン後でてきた、レヴィンソンと言う人は「中年期危機はアイデンティティの見直しの時期」ともいっている。本当に、そのとうりである。
30代は平均的に、結婚して、子供が居るのが多い。独身でも20代よりも仕事と生活になれて、金銭的なゆとりが出てくる。すなわち、「考える時間がないくらい、楽しい時期(忙しい)」である。
この時期はまだ体力もあるので問いかけるには良い時期である。大いに遊んで、大いに悩むにはもってこいなじきであるのだ。
チョコ:で、卒論出来たの?
母:え、まだなの…表作ろうとしている段階で…
チョコ:え〜〜〜!まだそんなことしてるの!ウダウダ言ってないで、早くやりなさいよ。
母:はい…。 |
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